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「毎日の過ごし方について」その2

整体における妊娠と出産 その5 「母胎と胎児への愉気」 母胎への愉気のポイントは、まず後頭部です。それから首にも愉気をします。後頭部から首にかけては、腰の力と関係するところで、安産するための愉気の急所です。それから、腰です。お臍の後ろあたりに手を当てて愉気します。また、リンパの流れを良くする意味で、わきの下と内股も大切です。 それから、出産のときに息切れしないように胸椎4番(出産後、母乳の出がよくなる)。これは心臓の急所。あとは、胸椎10番。これは腎臓の急所。妊娠中は二人分の排泄をしなければいけないので、腎臓が活躍するのです。ご主人や家族の人やできる人に、なるべく毎日愉気してもらうことをおすすめします。   妊娠初期は、母胎の変動が激しいので、母体を中心に愉気をします。胎児の頭がはっきりし出したら、愉気の中心を胎児に移していきます。胎児に対する愉気は、お臍を中心におこないます。だんだん大きくなってきたら、少し下、胎児の頭の位置に愉気します。 妊娠中期に入ると、胎動が始まります。この頃からは、特に胎児への話しかけが大切になってきます。手を当てて愉気をしながら話しかけるのが良いでしょう。 妊娠中に一番、警戒する時期は3ヶ月目と7ヶ月目といわれております。整体では12週を超えて、はじめて赤ちゃんがお母さんのベッドに無事着床したとみなします。ですからそれまでの期間を注意深く観察します。 7ヶ月目が第二に警戒する時期ですが、この時期に激しく怒ったりイライラしたり、あるいは落ち込んだりブルーになったり感情の起伏が激しいと、未熟児の原因になったり、あかちゃんがお腹の中でへその緒を首にまきつけたりと逆子の原因になったりします。なるべく円満に過ごせるよう周りの協力も必要な時期です ので夫婦喧嘩や言い争いは控えましょう。 「散歩は毎日」 妊娠中の散歩は、連れはいりません。一人で歩くのが一番望ましい形です。この場合の散歩は、母親がお腹の赤ちゃんのために時間をとってあげるということで、胎児に対する愉気なのです。 散歩にはいろいろ効用があります。お腹が大きくなりすぎることもふせげますし、妊婦の腰が弱くなるのもふせげます。これは、安産へつながる大事なことです。 また、妊婦の中には歩かないでいたために、転びやすくなる人が意外に多いのです。転んだり打撲をしたりすること

「毎日の過ごし方について」

整体における妊娠と出産 その4 「快適な毎日を」 妊娠中は、母体が精神的に安定した状態でいられるように、環境を整えることが大切です。母体の精神状態は、胎児に直接関わってきます。激しく怒ったり、イライラしたりするだけで、体調に変化が生じます。血液は酸性に傾き、ホルモンにも変化をきたします。それは母親と胎盤を通してつながっている胎児に直接影響してしまい未熟児の原因にもなったりします。 妊娠中は「母体」という特別な存在になっているということを、ご主人や、家族に理解してもらい、なるべく精神的に身体的に快適に生活できるようにしなくてはいけません。そして、日々楽しい、美しい空想に浸ることが、母体にとっても胎児にとっても大切です。 「妊娠中、気をつけること」 妊娠中に注意しなくてはいけないことは、体を冷やさないことです。特に足は冷やさないようにします。冷えると、体が捻れ、泌尿器(腎臓)の働きが悪くなります。妊娠中は、ただでさえ二人分の排泄が必要なときで、腎臓はとても負担が大きくなっています。妊娠中の冷えは、妊娠中毒・むくみ・難産につながります。 また妊娠初期は、お腹を冷やさないように気をつけます。(無理に温める必要はありません。) そして、「薬」は、どんなものでも一切飲まないことです。「これは、妊娠中でも大丈夫な薬です」などといわれても、飲まない方が良いでしょう。薬の常識は、10年もすれば大きく変わるものです。大丈夫といわれていたものが、大丈夫でなくなることも多々あります。また、全く副作用のない薬というものはありません。漢方薬でも同じです。 それから、車の運転などで、「ヒヤッ」としないように気をつけます。この「ヒヤッとする」ことは、意外と母体・胎児に悪影響を与えます。 また身体を捻って使うことは、難産や帝王切開につながります。 余談ですが、世界で一番帝王切開が多かったのはブラジルだったそうです。出産の八割が帝王切開での出産だったらしく、これはいけないと政府が日本の産婆さん達にきてもらい、日本の自然分娩に近いお産の技術を伝承したところ、あるていど回復したそうです。何故ブラジルでここまで帝王切開でなくては出産できなくなってしまったかはわかりませんが、身体を捻って使う国民性からか?あるいは世界で最初にアメリカの医療介入が盛んだったから

「食事・つわり・運動について」

整体における妊娠と出産 その3 「妊娠中の食事」 妊娠中は、とにかく食べたいものを食べることです。栄養学的なバランスなどは無視しても良いのです。妊娠中、母体というのは、とても野生が強くなっています。ですから必要なものは本能的に食べたくなり、体に合わないものは食べたくなくなるのです。食べる量にしても、母体の要求にそって、食べたいだけ食べるのが良いのです。昔は砂壁を食べたくなって食べた人もいたそうですが、母子ともに健康に育っているそうです。 ただし、白砂糖のとりすぎだけは控えた方が良いといえます。白砂糖は、代謝されるときにカルシウムを一緒に体外に出してしまうのです。子供を産んだら歯が虫歯だらけになったなどという人は白砂糖の摂りすぎた人です。もっとも、多くの人は自然と白砂糖を使った甘いものが食べたくなくなるのです。黒砂糖・ザラメ・蜂蜜などは大丈夫です。 それから、サプリメントもおすすめしません。特定の栄養素の過剰摂取も害があります。 食品から摂る分には良いものでも、精製されたもの、特にその純度の高いものを体の要求を無視して摂ることは、良いことではありません。白砂糖なども精製されたものの代表といえます。 「つわり」 つわりは、骨盤の広がりの悪い人に起こります。嘔吐すると、下腹部にまでかなり圧力がかかりますが、同時に骨盤にもかなりの圧力がかかるのです。つわりの吐き気というのは、そうやって骨盤の動きを良くしようとする体の要求でもあります。今まで溜めてきた毒素を体外に排出することで赤ちゃんのベッドをつくっているのです。 この場合は、骨盤の広がりをスムーズにするように、腰の下の方の第5腰椎という所を押さえて愉気するだけでつわりはなくなります。 骨盤の動きを調整しても変わらないつわりは、体内の毒素の排泄のためと考えられます。 特に血中に毒素が増えることがあるような体の人は、胎児の健康な発育を守るために、排泄をおこなうのです。腎臓の働きの強くない人も、老廃物の排泄を助けるために、一時期つわりが続くことがあります。今までハードに仕事をしてきた方や目の使いすぎな方も続くことがあります。 「妊婦の運動」 妊娠しても、なるべく今まで通りの生活を変えない方が安産します。いやいやでなく自発的に動きたい気持ちがあれば、無理に仕事を休んだりしなくて良いのです。ただし、長く立ちっぱな

「育てている自覚・胎教について」

整体における妊娠と出産 その2 「育てている自覚・愉気・語りかけ」 お腹の中の赤ちゃんは、受胎したときから新しい一つの生命として生きています。ですから、赤ちゃんがお腹にいるときから、育てているという自覚を持って生活することは大事です。特に、おへそを通して胎児に愉気すること(整体法の手当てのこと)、そして胎児に語りかけることは、とても有意義で大切なことです。 愉気とは、「気」 を集めて相手に伝えることです。 愉気の手法としては手を当てて気をおくるということが多いのですが、胎児に話しかけることも、笑いかけることも、みんな愉気といえます。 人間というのは、言葉以前に 「気」 で交流しているものです。 言葉を使って話すにしても、そこには相手に注意を集めるという、 「気」 の集注 ・ 交流があります。 そして、相手の 「気」 もこちらに向くから話が伝わるのであって、相手が上の空だったり、注意が他にそれていたら話も通じません。 すべての人間関係の元には 「気」 の交流があります。 胎児や赤ちゃんに対するときにも、注意を集めて、「愉気」 をしながら語りかけるということは、とても大切なことです。 「愉気」(気を集める)ということが、子育ての、そして教育の第一歩だと思います。 おなかの中の赤ちゃんは、とても 「気」 に敏感です。 生まれてからよりも、へその緒でつながっている胎児のときの方がかえって 「気」 の交流に敏感だともいえます。 お腹にいるうちから愉気を受けた子供は、産まれてからが違います。生まれつき生命力が充実しています。そして、要求もはっきりしていて、育てやすい子になります。特に、妊娠初期は、胎児の頭の働き、手足・眼球の動きの発達するときで、とても大切な大事な時期です。妊娠していることがわかったら、なるべく早くから愉気をすることをお奨めします。   また、胎児に話しかけることは、育てるという意味からとても大切なことです。胎児に優美な音楽を聴かせたりすることも、胎教としては良いことです。しかし、なんといっても一番大切なのは語りかけです。特に、胎動を感じだしたら、語りかけが重要になります。 胎児のうちから語りかけながら育てた子供は、感受性の豊かな、そして、気持ちの通じる子供になります。胎児には、理屈をいっても通じません。しかし、お母さんの心・気持ち、感情はダイレ

七月の予定

稽古スケジュールは 予約・稽古日程 欄からご覧ください。 7月7日に特に何するわけでもありませんが七夕を飾ります。 短冊に願い事を書いて7月7日までに楽縁堂に持ってきてください。 本気の願い事をお願いいたします。子供さんの分もお持ちください。 さて、梅雨が明けるまでまだ日がありますが、子供さんなど体調を崩し、発熱を伴うことが多いので、また今度 「子供の発熱」 や 「ワクチン」 についてでも書こうと思います。 ご参考ください。 七月の稽古はそこらへんを中心に進めていこうかと思います。 七月四日の稽古会は→(書)に変更となります。 ここで書いている整体の記事は月刊全生や野口晴哉著作集、整体公開講話からの抜粋です。 それに自分の育児記録、妻の妊娠・出産を通しての経験、自分の病気経過などの経験を綴っています。 整体の思想・技術体系を理解する為に自分用と会員用にまとめることにしました。

「出産は体質改善の好機について」

整体における妊娠と出産 その1 整体では、母子ともに健康で安産するということはもちろん、妊娠 ・出産を、体を整え 「整体」 となるための、より健康に丈夫になるための機会としてとらえています。出産することを通して、女性がより健康に、より美しくなっていくことが、妊娠 ・出産における整体の大きな目的の一つです。 しかし、けっしてこうするべき・べからずということではありません。なかにはこれじゃなきゃいけないと、自分を追い込む人もいますが、すこやかに伸び伸びと妊娠生活を楽しむための整体の知恵ですので、色々な価値観に触れた上で”お産”を選択されればよいと思います。逆にパートナーの方がこうじゃなきゃいけない!となってしまう場合もあります。これはだれしも気をつけなくてはいけない部分ですが、どういう状況であれ、相手のストレスにならないよう配慮が必要です。お産は母子主体で行うものなので相手の選択を尊重できるように健やかに暮らすことが望ましいです。 このコラムがお役に立てれば幸いです。 「出産を通してより健康に」 整体では、妊娠出産を女性の体をより健康な状態へと導く大切な機会として考えています。妊娠・出産というのは、女性の体の大きな変化のときです。一つの生命を体内で育て産み出すという、奇跡ともいえることをおこなってしまうときなのです。このとき女性は、体質や体内の変化によって、「母体」といういつもの自分とは全く違う、特別な状態になります。 「母体」となった女性の体は、生命力・自然治癒力・新陳代謝がとても旺盛になります。そして、女性が、産まれてからずっと抱えていた、体のトラブル、つまり体質といわれているようなものでも、改善できるチャンスです。また、治りにくいといわれているような病気でも、自然な妊娠・出産を通して治ってしまうことが多々あるのです。 そして、妊娠 ・ 出産は、女性の体の中心である骨盤が大きく変動し、体が大きく変わる特別なときでもあります。そのため 出産をきっかけに体を壊す人もいますが、逆に体質を改善し、今まで抱えていた異常を払拭する好機でもあるのです。 「妊娠するということ」 妊娠したということは、無事赤ちゃんを産むことができる体の状態にあるという証拠です。無事に出産できない体であれば、基本的に妊娠はしません。このことを知っておくことは大事なことだと思います。妊娠したか

「女性の身体の繋がり」について

女性の整体 その4   「女性のからだのつながり」   ~手 ・ 足と生殖器のつながり~ 女性のからだの中で、下肢(脚 ・ 足)というのは生殖器(子宮 ・ 卵巣)と深い関係があります。最近は女性同士でも、脚の細い女性がもてはやされているようですが、あまりに細い脚は生殖器系の発育が不十分であるということを示します。 大人になっても、小・中学生のようなヒョロヒョロと細い足だったら、生殖器系の働きが十分でない可能性があります。生殖器系の成熟した女性は、やはりそれなりの大人の脚をしています。 生理が不定期だったり、不妊で悩む人の中には、脚が極端に細い人が多くいます。そして、細いのも、ただ細いというのではなく、やはり未成熟な感じの残る、独特の脚の細さです。 では、太ければいいのかといえば、もちろんそういう意味ではありません。足が太い場合にも、生殖器系の異常とつながっていることがあります。特に、足首が太い場合は、卵巣の機能が悪いことがあります。 そして、不妊症の人の多くは、足首の関節に狂いがあります。 (股関節の異常のこともある) 足首の狂いの原因は、古い捻挫であったり、骨盤や股関節の歪みの影響であったり、いろいろですが、共通しているのは、足首自体に異常感がないということです。始めは痛みや違和感があったのでしょうが、異常が長く続くと、だんだんその部分が鈍くなって、痛みや違和感を感じなくなってしまうのです。 そして、異常感を感じていないということは、からだが治ろうとしていないということでもあります。からだが、異常を異常と認識していないのです。 足首が太いという場合、多くは、脛骨 ・ 腓骨の間が広がっています。 脚の膝から下というのは、内側の脛骨と外側の腓骨の二本の骨があります。脛骨の下端が内くるぶし、腓骨の下端が外くるぶしです。 足首の関節というのは、この脛骨 ・ 腓骨と、いくつかの骨から形成されています。そして、足首の関節がおかしくなってくると、この脛骨と腓骨の間が広がってくるのです。そのせいで、足首が太くなるわけです。 足首の故障で、脚が太くなっている場合は、足関節の調整で細くすることができます。そして、足首を細くすること自体が、生殖器系(婦人科系)の働きを正すことであり、女性を健康にすることでもあります。 (昔の着物を着た女性達は足元が草履や下駄だった

「骨盤は女性の身体の中心」について

女性の整体 その3 「骨盤は女性のからだの中心」 骨盤は女性のからだの中心です。 女性のからだのリズムは、骨盤の開閉によって決定されています。 骨盤は、小さな周期では、排卵 ・ 月経のリズムで変化します。 また、妊娠 ・ 出産では、10ヶ月かけて大きく開ききり、やはり数ヶ月かけて元の状態へと戻っていきます。 最も大きな周期としては、思春期のホルモンの変動期から、妊娠出産が可能な時期をとおして、閉経を迎えるという、一生という長いスパンで骨盤の状態は変化しています。 そして、その 「骨盤の変化」 は、常に 「からだ全体の変化」 と連動しているのです。 骨盤は女性のからだを調律している中心です。 ですから、女性のからだの調整も骨盤の調整が中心になります。 そして、実際のからだの調整では、骨盤を中心に、第1 ・ 3 ・ 4腰椎、第3 ・ 4胸椎(乳腺の関係)、第11胸椎(卵巣)などが、調整のポイントになります。 特に第11胸椎(卵巣系)の捻じれは生理痛や様々な身体の不調を生むことになります。 これらの部位は、みな女性が女性であるための機能と直結しているところです。こういうところの変化を丁寧に観察し、調整し、感じれる様にしていくことが、女性のための整体法・ 身体調整の基本になります。  「男性の骨盤」  ~ omake ~ 女性にくらべると、男性の骨盤の動きは、微々たるものです。 上下 ・ 前後の動きはそれなりにありますが、全体としてみると、女性とくらべればかなり動きがすくない様に思います。 この骨盤の動きのダイナミックさが、女性の生命力が男性より強い理由なのだと思います。男性のからだは変化に弱く、いざというときには意外ともろいものです。 整体の技術で体の調整をしていても、女性のからだは変動も大きい分、変化に強く、病気なども治りやすいのです。   妊娠 ・ 出産の機能を持たない男性のからだは、女性にくらべると単純で変化に乏しいつくりになっています。男性のからだは変化に対応する能力が乏しく、単純なつくりの割に、からだの異常も治りにくいのです。 からだの面からいうと、女性のからだは男性より、ずっと緻密にできています。  

「骨盤の開閉」について

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女性の整体 その2 「骨盤の開閉」 思春期以後、女性のからだは女性ホルモンの働きによって、「子供を産み、育てる」 ということを最優先にからだは成長し、からだのリズムを刻むこと言われています。そして、その働きは、閉経まで続きます。 では、女性ホルモンが引き起こすからだの変化とは、どういうものなのでしょう。 ここでは、西洋医学的に観察されるミクロの変化ではなく、実際に感じられるからだの変化として見てみたいと思います。 妊娠 ・ 出産を可能にする、女性のからだのリズムは、排卵 ・ 月経という形であらわれます。 約28日周期で月の満ち欠けのリズムと同期して、排卵と月経をくり返しています。 この排卵 ・ 月経のリズムに合わせて、女性の身体にある変化が生じています。 それは、骨盤の変化です。 骨盤は、動かない一つの大きな骨だと思っている方もいらっしゃるかも知れませんが、おしりの上の方に、仙腸関節という左右一対の関節があり、その仙腸関節を中心として、上下・ 前後 ・ 開閉と、さまざまに動いているのです。 特に女性の骨盤は、開閉の動きが大きく顕著です。 最も代表的な例は、妊娠出産です。 妊娠すると、胎児の成長に合わせて、骨盤はだんだんと開いていきます。 そして、出産時には、骨盤が大きく開大します。 骨盤が十分に開ききることで、自然な出産ができるのです。 そして女性の場合、骨盤の開閉は、排卵 ・ 月経とも密接にかかわっています。月経を迎えると骨盤は開いていきます。骨盤の開きは、月経2日目で最大となります。その後徐々に閉まりだして、排卵前後に最も閉じることになります。(月経直前が最も閉まる人も少なくない) 排卵 ・ 月経のリズムが自然であるためには、骨盤の開閉がスムーズであることが必要です。このリズムの乱れやすい方は、骨盤になんらかの不都合があると考えられます。 月経の直前にイライラするという人が結構いますが、これは、月経直前に開こう開こうとしている骨盤が、つっかえてうまく開けないことによって起こります。身体を捻って使う人に多句見られます。 骨盤の状態というのは、精神状態と密接な関わりがあります。 骨盤が閉まると、からだのエネルギーが集中し、気分は昂揚してきます。 それがいきすぎると、イライラしたり、ヒステリックになったりします。 骨盤が、開くべきときに開かないでつか

「女性の身体」について

女性の整体 その1 女性のからだと男性のからだは大きく違うものです。女性のからだは、子供を産み育てるための働きを有しています。そして、思春期から閉経を迎えるまでの間は、その働きを中心に女性のからだは動いているともいえます。 「女性のからだ」 女性のからだと男性のからだは、一般に考えられているよりも大きく違うものです。 医療でも、仕事でも、スポーツでも、男女のからだを同じものと考えて対処すると、いろいろとうまくいかないことが起こってきます。 では、女性のからだが、男性とくらべて、何が大きく違うのでしょうか? 人間として生きていくための器官や機能は、男女でほとんど変わるところはありません。心臓も、胃も、手も足も、男性と女性で、そう変わるところはありません。 サイズや筋肉量などにやや差 があるくらいで基本的には同じです。   ただ、唯一違っているのは、「子供を産み ・ 育てる」 ための器官と機能が、女性にだけ備わっています。違いといえばそれだけなのですが、実は、そのことが、男性と女性をまったく違う生き物にしているのです。 女性には、卵巣 ・ 子宮があります。 男性には、精子をつくる睾丸があり、精巣があります。 解剖学的に、目に見える器官の違いはそれぐらいです。 後は、外性器が違うだけです。  (脳にも若干の違いがあり、左右の大脳半球をつなぐ「脳梁」は、女性の方が大きい) しかし、妊娠 ・ 出産が可能な女性のからだは、体のあり方の根本が男性とはまったく違います。 妊娠 ・ 出産にともなうからだの変化というのは、とてもダイナミックで繊細です。  まさに生命の神秘ともいえます。 ただ単純に、卵巣があるから、子宮があるから、可能になるなどというレベルのものではないように思えます。 妊娠すると、女性の体は「母胎」という、今までとはまったく違う体に大きく「変身」 します。 それは、まさに 「変身」 というべきからだの変化です。女性のからだにのみ備わっている能力であり、からだの資質です。    そして、女性の体というのは、思春期に月経が始まって以後、閉経までは、いつでも妊娠 ・ 出産が可能なように、体はその準備をしつづけています。 初潮を迎えてから閉経まで、その能力を常に保持し続けています。 そして、生命のリズムともいえる 「からだの

夏至

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百万人のキャンドルナイト キャンドルの明かりに癒される人あり おしゃべりを楽しむ人あり 写真アップに忙しい人あり(笑) 芝生を走り回る息子あり 音楽に酔いしれる人あり 楽しみ方は人様々 家から近所の無料イベント 親子で楽しめるイベントでした 月も灯りも行きかう人々もきれいでした

「子供の体質改善」について

子供の体質改善 ○子供は親の持つあしき傾向(素質)をうけ継いで生まれてくる。  ○成長はこの悪しき素質を改革し、より丈夫になろうとする「自然の働き」のいわれである。  ・打撲 ○親に打撲の影響が残っていれば、その痕跡は子供に遺伝する。  ○打撲には、肉体的な打撲(手術等を含む)だけだなく、精神的打撲(愛情の中断、自分自身の欲求の中断)もある。 警戒すべき打撲部位 後頭部、指先、腹、鼻骨 ○打撲手帳をつけるとよい。その子が大きくなり整体指導者にかかるときに有力な手助けとなる。 整体では子供が経過すべき三大疾病に、耳下腺炎、麻疹(じんましん)、水疱瘡があります。その効用、経過のさせ方を簡単に記しておきます。   ・ 耳下腺炎(おたふく風邪) 耳下腺炎を上手に経過すると、生殖器(足首、膝、手首、骨盤、股関節)が充実し、男の子は男らしく、女の子は女らしくなる。8歳までに耳下腺炎を経過すると効果が大きい。経過するまでに三週間かかる。  ・潜在期(約一月)―急に腰がだるくなる。尿意の変化があらわれる。 ・はれてくる時期 ・休養期(平温以下)ー上手に経過させるための急処  鼻、後頭部指4本分外側、腰椎三番、膝、足首、手首    ・ 麻疹 麻疹(はしか)―経過後、半年後に目が疲労しやすくなる。 目が疲労しないように配慮する。 喘息は呼吸器の体操である。呼吸器が弱い体質の子供が、生後二歳くらいまでの間に湿疹(呼吸器を改革しようとする働き)を出しきれないでいると、喘息によって呼吸器の体質改善を図ろうとする。喘息を経過させるためには12歳までかかる。6、8、12歳が変化の急処。庇わない、興味を抑えない。 心臓機能が完成するまで12年かかる。それまでは筋肉運動の助けによって、血液の循環をスムースにさせている。子供を無理にじっとさせようとすると心臓機能を低下させてしまう。8歳~12歳の時期における子供の運動は大切である。12歳を過ぎると自然にじっとしていられるようになる。 ・水疱瘡     水疱瘡は股関節を通して腎臓・循環器を発育させてくれる。 特に腰椎3番系統に関係が深いため、腰が入る(型の形成)に影響がある。大人になってからの体力の充

「生後一三ヶ月~思春期」について

・生後十三ヶ月~三歳 運動器・触覚器が発達する時期 ○この時期になると、血液の循環がよくなり、食べる量は減ってきます。したがって排尿・排便の回数も減ります。体つきも引き締まって顔や目に知性の光を宿すような印象を覚えます。   ○自分の力で欲求を実現させることに心地良いと感じる時期であり、集注力や執着が伴ってきます。   ○自分の生活空間を広げていく。   ○模倣の欲求―親よりも同世代の子供を真似る時期。   ○動き回ることで、筋肉を動かすことで、心臓機能の未熟さをカバーしている。この時期に行動を抑えることが心臓を弱くすることにつながります。   ○言葉の習得と運動器の発達の時期は同じです。赤ちゃんは体験を通して言葉を教えたほうがよい。   ○子供が要求を言葉で表現するまで待つ。欲求の実現方法としての言葉を習得する時期です。   ○発育がどこかでつかえた場合は、段階を一つ戻ってやり直すとよいでしょう。  ・ 三歳~五歳 大脳発育の時期 ○抽象や連想する能力が育つ時期であり、心と身体の運動が密になる。同時に心因性の病気を作り出すことがあるので、その場合は頭に愉気をします。ここらの時期から、何を言っても「イヤイヤ」が始まりますが、一番最初の反抗期はそれまで自分と同一視していた他者(親)からのちょっとした独立です。生理的欲求が抑えられると言動に表れる時期でもあります。   ○体つきが変わる。顔がさらに引き締まる。   ○接続詞を遣い始める。考えに筋道がでてきます。   ○連想力=勘の発現   ○恥ー価値の基準が作られる時期、親の価値観を模倣、目で伝えるようになる。   ○自分の欲求に形式というクッションを置く。行動する楽しみを覚える。 ○この時期は一般的には「反抗期」と位置付けられますが、「独立期」とした方がよいです。   ・五歳~八歳 呼吸器発達の時期 ○呼吸器の発達と共に、感情を抑制することを覚える。   ○生活の中にハッとする瞬間を作り上げていく。   ○人間関係を拡げていく。公の場にお

「発達の焦点と時期~誕生直後~」について

整体の育児観を自分の経験とともに記すことにします。 大体このような経過をたどって成長していきますが、発育状況はそのお子さんによっても違いますし、整体独自の考え方もありますので、 全部が全部整体流子育てにする必要も無いと思いますが、「何がその子供達の人生をつくっていくのか?」という点で整体の育児に対する考え方がお役に立てればいいと思います。 ・発達の焦点 と時期 生後一三ヶ月  消化・排泄の機能が発達する時期。 一ヶ月目     睡眠時間が長く授乳回数も多い。(親が神経過敏だと睡眠時間は短くなる。)  二ヶ月目     笑い始める。動くものに興味を示し始める。目の発達・首の発達    三ヶ月目     手で物をつかみ始める。首が座れば手が動く。(3ヵ月~6ヵ月)  五ヶ月目     えんごできる。えんこして倒れる側の股関節が弱い。  六ヶ月目     因果性を追求し始める。指の動き、脳、言語の発達  七ヶ月目     活動期  九ヶ月目     疲れを覚える。  十ヶ月目     好奇心の持続。 赤ちゃんの育っていく過程を観察すれば、子供の発育が内なる自発性によっていることが良く分かります。 まず、欲求があり、その欲求を実現させようと身体を使っていくことで、それぞれの器官が発達していきます。 欲求の実現は「快」と感じ、欲求が満たされなければ、「不快」と感じます。 例えば、赤ちゃんの尿意の観察を行えば、赤ちゃんは尿意を伝えようとしているのがわかり、生後4ヶ月でオムツはとれるといわれています。 ・気をつけること ○生存能力の基本である「快」、「不快」という感覚を育てる。 ○消化不良が命取りになりやすい。   ○栄養の充実が大切(内股の弾力で観察)ー栄養素としての食物ではなく愛情として。   ○授乳ー生後7ヶ月くらい迄、6ヵ月には母乳と捕食の比率は一対一位   ○栄養の吸収には、感情の安定が必要。   ○10ヶ月までは腰に愉気をする。   ○親が慎むべきことー楽しませない、遊ばせない、はしゃがせない、強要しない、あくまで自発性を育てる。      ・誕生直後 ○レモ

梅雨

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毎月一回の書の稽古。 梅雨、と聞いて思いついた字を書く。 まずは一言、それからまた一言。 半紙に一つ一つと現れる字、それ以前に身体の中に線がたつ。必ずしも線とは限らない。一つの点、曲線あるいは面、丸。 一つの線から記憶が一つ。 どこかうろ覚えな淡い思い出。 あれはどこかの山の中で見た風に揺れる涼しげな山林、それが淡淡と消えて半紙の上にはいくつもの直線、それと構成された一つの形(字)。 次々と現れては消え、また現れる記憶の形。懐かしさを伴って遡る記憶の断片 半紙に記された字は生きた形。 連想から、または空想、その人の生きた記憶から一つずつ懐かしさを伴い、丁寧に織りなされて浮かび上がる生きた形。 雨、水、山、雷、川遊びに蛙、縁側 寺町の幽霊屋敷、学校の帰り道に覗いた戸水屋の葛饅頭。親父に連れられていったブラジル屋のコーヒー豆の香り。 身体に眠っていた記憶がありありと甦ってくる。そこは六畳の畳み部屋ではもうなかった。時間を越えた場であった。 なんと贅沢な時間であろうか。 よき旅であった。

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