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会津木綿と猿袴

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 この間の東京出張に合わせて、福島に墓参りする事にした。 操法講座を終えてすぐに新宿から高速バスで福島・郡山へ。 片道三時間で三千円とリーズナブル。 郡山駅に着いたのは午後11時。 叔父に迎えに来てもらい、暫く話し込んですぐに寝た。 次の日は1日予定がないので、どうせならと会津若松に行って会津木綿を見よう、ということになり、叔父の運転で会津若松ヘ。 車で約一時間ほど。 今回訪れたのは山田木綿織本さん。 色々話し込んだら工場を見せてもらえた。 糸の依りと染色は手作業で織りは機械で行っているらしい。 なんでもここ会津では嫁が姑さんに習い、家族皆の野良着を縫うのが伝統らしく、その際に用いられるのが会津木綿だったらしい。 そして、その野良着を猿袴、なまってサッパカマ、ノバカマ(マジで?)とも言うらしい。 だから一昔前の女性達は当たり前にこのサッパカマが作れたらしいが、今やその伝承が途絶えそうだったので、2005年頃に、それを保存しようと技術の伝承や型紙などをおこして、現代風にリメイクする動きがあったらしい。 出来上がった現代風サッパカマは紐でなくゴムで、どちらかというと会津木綿を用いたサルエルパンツみたいな感じだが、話を聞かせてくれた年配の方は紐じゃないと違うんだよね。と仰っていた。 型紙はWeb上にも載っているので興味のある方は参考にしたらいいと思う。 僕も金沢稽古場の稽古着を男用と女用に分けたらいいんじゃないかと思っていたので、このサッパカマの話を聞けてすごいよかった。 これはやはり女性用の稽古着にすごいいいかも知れない。あるいは夏用、冬用で分けてもいいかも知れない。 しかし、会津の女性達はサッパカマを残そうとしたり、上布(民営研の映画のはなし)を残そうと年寄りに弟子入りに行ったりとすごく頼もしい!頭が下がりますな! なんて事を話しこみ反物を見せてもらう。 今回購入したのは昔柄の茶縞。 これで一反10000円とお安い。 しかもまけてもらう。 何に使われるんですか?と聞かれたのでノバカマ作ろうかと、と伝えると一反で二つ作れますと仰り、整体の稽古着で~なんて言っても、ああ、それはいいですね~と仰っていた。 整体の人には売れてますね~と言っていたので、他にも買いに来た人おるんかいな?と思った。 まあ、僕らが日本の文化を守ってるんですね! その後、味噌田楽を食べにいったが、味噌

土鈴

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 金曜日の夜の稽古会。 稽古会中になにやら玄関から声がする。 なんじゃろ?と玄関に向かうと配達人が。 何か注文した記憶もないので、宛名を確認すると確かに稽古場の住所と宛名も私。 しかし、送り主に記憶がない。 うなぎの寝床とある。 何それ?まったく見当がつかない。 格闘する事数分。 配達人のおっちゃんも困り顔。 送り主をよくよくみると、Sさんからの返礼品とある。 なーんだ?この間の合同稽古会のお礼だったのか?と合点がいった。 しかし、うなぎの寝床ってなんじゃい?と箱を開けると ん?これは? おお!土鈴じゃないか!? この間の合同稽古で使ったやつをわざわざ送ってくださった。 コロコロと馴染みのある音。 稽古道具として大事に使おう。 ありがとうございました。