「食事・つわり・運動について」

整体における妊娠と出産その3


「妊娠中の食事」

妊娠中は、とにかく食べたいものを食べることです。栄養学的なバランスなどは無視しても良いのです。妊娠中、母体というのは、とても野生が強くなっています。ですから必要なものは本能的に食べたくなり、体に合わないものは食べたくなくなるのです。食べる量にしても、母体の要求にそって、食べたいだけ食べるのが良いのです。昔は砂壁を食べたくなって食べた人もいたそうですが、母子ともに健康に育っているそうです。

ただし、白砂糖のとりすぎだけは控えた方が良いといえます。白砂糖は、代謝されるときにカルシウムを一緒に体外に出してしまうのです。子供を産んだら歯が虫歯だらけになったなどという人は白砂糖の摂りすぎた人です。もっとも、多くの人は自然と白砂糖を使った甘いものが食べたくなくなるのです。黒砂糖・ザラメ・蜂蜜などは大丈夫です。

それから、サプリメントもおすすめしません。特定の栄養素の過剰摂取も害があります。 食品から摂る分には良いものでも、精製されたもの、特にその純度の高いものを体の要求を無視して摂ることは、良いことではありません。白砂糖なども精製されたものの代表といえます。

「つわり」

つわりは、骨盤の広がりの悪い人に起こります。嘔吐すると、下腹部にまでかなり圧力がかかりますが、同時に骨盤にもかなりの圧力がかかるのです。つわりの吐き気というのは、そうやって骨盤の動きを良くしようとする体の要求でもあります。今まで溜めてきた毒素を体外に排出することで赤ちゃんのベッドをつくっているのです。
この場合は、骨盤の広がりをスムーズにするように、腰の下の方の第5腰椎という所を押さえて愉気するだけでつわりはなくなります。

骨盤の動きを調整しても変わらないつわりは、体内の毒素の排泄のためと考えられます。 特に血中に毒素が増えることがあるような体の人は、胎児の健康な発育を守るために、排泄をおこなうのです。腎臓の働きの強くない人も、老廃物の排泄を助けるために、一時期つわりが続くことがあります。今までハードに仕事をしてきた方や目の使いすぎな方も続くことがあります。


「妊婦の運動」

妊娠しても、なるべく今まで通りの生活を変えない方が安産します。いやいやでなく自発的に動きたい気持ちがあれば、無理に仕事を休んだりしなくて良いのです。ただし、長く立ちっぱなしでいること、重いものを持つことはいけません。それから、激しいスポーツもやめた方が良いでしょう。身体を捻る動きや腕を肩より高く上げる運動も避けます。腰が抜けます。

楽縁堂・身体塾でも妊婦さんに必要だと思われる動作方法や自分自身の整え方をお伝えしていますのでご参加下さい。

運動不足はいけません。もちろん過剰もいけません。疲れがたまるほどは過剰です。運動としては※水泳なども良いかと思いますが、一番良いのは散歩、歩くことです。一日30分~1時間、必ず毎日歩きましょう。毎日歩いていれば腰も弱くならず、お腹がたるまず、安産につながります。運動が不足するとお腹が大きくなりすぎます。自然分娩をすすめている愛知県にある吉村医院では臨月が近づくと、皆さんで宿泊をし、昔ながらの生活に戻り、薪割りで足腰を鍛えているそうです。最初は妊婦が斧をふるうのはどうかと思いましたが、安定期に入ってからの薪割りでしたので、なるほど理にかなっていると思いました。

大切なのは、自分のペースで歩くことです。誰かと一緒に歩くと、母体のペースで歩けないので良くありません。ご主人と歩くのもダメ。犬の散歩もダメ。買い物もダメ。 お腹の赤ちゃんに話しかけながら、一人で、母体と胎児のためだけに歩きます。これは、出産直前までおこないます。

(※ 水泳は、温水プールでも意外と体が冷えますので注意が必要です)

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