投稿

11月, 2020の投稿を表示しています

冬支度 その三 コロナ

イメージ
段々と寒さが増し10度を下回る日も増えてきた。 日中はまだ過ごしやすい日が多いが、木枯らしも舞い、これで霙が降ってこようものなら金沢の秋である。曇り空が増し12月頃に初雪が降れば例年通りといったところだろうか? せめて合同稽古会が終わるまではそんなに寒くなってほしくないが山の天気だ。 きっととてつもなく寒い。 道場もやはり山の中なので寒い。 茶室は床下からの湿気対策はしたものの母屋はやはり寒く、廊下や縁側に畳や毛氈は引いたが、本格的に暖房器具の出番である。 茶室にはffファンヒーターを設置。 これで玄関側に障子をいれればいくらか増しになった。 というか大分暖かい。南縁側の方まで風が回っているようだ。 なかなか優秀。 母屋指導室一には火鉢を入れてみたものの身体は温まるが部屋は温まらない。 使っている炭がいいせいか夜に灰を被せておけば朝に灰を出すとまだ燃えている。 やはり火が見える生活はいい。 煙も少ないので一酸化炭素中毒の心配はなさそう。 とはいえ、各部屋に暖房器具を入れての生活はコストがかかりすぎるのし、あまりものも増やしたくない。薪ストーブでも入れたいところだが、それをやるには外壁を剥がして断熱材をいれる必要がある。 とりあえず今年は様子を見ようと思っていたが、会員さんが鼻をすすってばかりいるのもアレなので業務用ストーブを買って置くことにした。 調べてみると最近の業務用ストーブは性能もコスパもいいものが多く、家庭用ストーブよりも断然いいらしい。灯油は18Lと大容量だが最初に最大火力にして家全体を暖めてから最少火力に持っていけばエネルギー効率はかなり節約できるらしい。 このストーブは天板が熱くならないタイプで火芯と天板の間にファンがついているのでストーブの熱で回り風が全方向に回るので、指導室二の真ん中において全部屋ふすまや戸を開けて使用してみたが、暖かい空気が家全体を包むのでなかなかいい。 31畳タイプと迷ったが値段も5千円ほどしか変わらないので思い切って上限44畳タイプのやつにしてよかった。 応接間の方まで空気がいくのはかなり助かる。 色々と出番が減る暖房器具も増えそうな予感。 形はアレだがまあ仕方ない。 これで外見もトヨトミ社のランタン型とかだったらもっといいんだが。 事務所と台所以外は先ほどの大容量のやつで事足りそうだが、事務所にはこれ。 コアヒートというやつ

before after vol.12 茶室

イメージ
 さて、今回は茶室の壁塗りである。 結局、壁の色は色々とサンプルを取り寄せ、diyパレットさんから購入。 ヒノキチオール配合天然素材の珪藻土を注文。色はカーボンブラックとあるが炭黒色である。今回は小手仕上げの練済みのものを注文したので攪拌機の出番は無し。 60キロ入るかなと思ったが様子を見て、40キロ分を注文。 塗ってみたらそれで充分であった。 仕事の合間に養生をして塗る準備は万端。 どういう風にすればいいのか最早手慣れたもんである。 設備屋さんにffファンヒータの取り付けをお願いしたが、延長部品が必要でそれが届くのにしばらく時間がかかるので、壁に穴をあけてもらいその間に壁を全て仕上げることにした。 床の間は後回しで、色々迷って紺色系に色を変えようとしたが、このまま炭黒で生けそうである。 最初は天井周りから仕上げて様子を見てから床に近い方を塗ることにして、脚立を用意して準備に取り掛かる。日中は予約があってできないので、仕事が終わり夕方6時頃から取り掛かる。 先ずは手前の部屋から仕上げることにして、次の日に奥の部屋を。 トータルで6時間ほどかかったろうか。 一日たってもまだ乾いていない。 塗り方も大分工夫され、下面と左面から塗り、逆手ですくいあげ、小手の先端を上に右面に乗るようにして隅から抑え、下から左面に到達したらあとは左から流して上に伸ばしていく、そして色むらと厚みを揃えるために左から右、右から左に水平に流して揃えることにした。そうして下から上に塗り上げていって右面と上面を順手ですくいあげ隅を抑え、今度は上面から垂直におろしていけば色むらと厚みはそろう。 特に脚立に上っての作業がしんどい。肩を頭より高くあげないといけないので、予想以上にきつい、途中、何度も休憩を入れての作業となり、肩が痛い。 色が濃いから一度塗りで済むのが幸いだ。 コーキング作業で隙間を埋めてる時もおもったが動法でないとできなかったであろう。 身体ができてくると、道具が身体の扱い方を教えてくれる。 つまり、道具と感応できていれば自然と動法が出てくるわけだ。 とにかくこの一週間は身体はバキバキ。よく身体をつかった。 毎日へとへとになりながら帰路についた。 そして、完成したのがこちら なんということでしょう なんてナレーションが聞こえてきそうだ。 ffファンヒータも無事設置完了。 高級感もでてかなりい

before after vol.11 一巡

 一巡。 最近、特に道場をこの地に引っ越してきてからの一連の流れは、この一言で言い表すのがふさわしい。 before afterシリーズで書いているこの記事だが、なんだか空間だけでなく時間をも動かしているような気さえする。 というのもこのコロナ騒動も手伝ってか、最近やたらと懐かしい人たち、昔の馴染みたちから頻繁に連絡がやってくるのだ。 十年来、二十年来の友人たちから連絡が来る。 そして時間の距離を考えることなく普通に喋って盛り上がることがほとんど。 若かりし頃のbefore そして現在afterだ。 なんだがすごい流れに乗っかっているかのようだ。それがどんどん加速しているような感じもある。押し入れを解体したいなーと思っていると茶室を触れる腕のいい大工に出会ったり、電気工事どうするかなーと思っていたら、偶然再会した昔のバンド仲間が電気工事士だったり、暖房器具の取り付けをどうするか悩んでいたら、知り合いが設備やだったりと、必要な物事に沿って、そういう人たちがひょっこり現れて助けてくれるのである。 他にもまだある。 前回、縁側に動かした畳を掃除しているときに、以前「書」の稽古に参加したS氏を思い出し、どうしてるかなーと思っていたら、偶然、地元の物々交換サイトで申し込んだ人がその人だったりと、なんだか色々なことが起こりすぎてびっくりしている。 この十年かけてきたことが実を結び、何かが動き出しているかのようでそれが当たり前であり、不思議でありがたくもある。 色々な人たちの関係性が復活している現状に やっと一巡できたんだ、という不思議な安堵感があるのだ。 整うってこういう経験をいうのかも知れない。

before after vol.10 南縁側

イメージ
 このシリーズももはや10回目だ。 なかなか長く続いていいる。おかげでブログを書くことにも集注出てきている。 やっぱりあった出来事や考えていることを自分の言葉にしてアウトプットすることは必要だ。なにかまとまるものがあると思う。 それにしてもこんなに長く続いているのは整体コラム以来だろうか? 今回は南縁側に畳を引くことにした。冬対策で毛氈を引いてみたがなかなか大きな毛氈が必要で掃除機をかけるのも一苦労。 母親が元楽縁堂で使っていた畳を処分したいというので、道場に入ってもらった畳屋を呼んだのだが、処分するのももったいないし道場の縁側と廊下に引けば6枚すべて収まると提案してくれた。 それはいい考えだ。と縁側と廊下の敷居までの高さを計るとちょうど三センチ。 畳の厚さもちょうど三センチ。いける。 しかし、廊下に引くとロッカーが開かなくなるのでそれは諦め、縁側だけにすることにした。4枚分を縦に引くことにして余ったところを加工してもらう。  なかなかいい感じ。毛氈よりもこちらの方が断然よくなった。 ちょうどいい茶飲みところになった。 よくぞ提案してくれました。この畳も喜んでいることだろう。 十年前に作ってもらったものだがまだまだ使える。再利用だ。 来年はこの指導室で使っている母屋部の畳すべてを張り替えよう。

before after vol.9 散髪

イメージ
 次男の髪が伸びてきた。 →これなんぞまるでちょんまげである。 今回の話は空間のbefore after でなく、次男の頭がbefore afterである。 床屋に行こうと誘うと「パパに切ってもらう」とごねるので仕方なくハサミを持つことに。 押し入れからハサミと僕が幼少のころ使っていた床屋さんセットが出てくる。 いつもいっている美容師さんのハサミ使いを思い出しチョキチョキと。 こちら↓ 初めてにしてはうまくいったんじゃないだろうか。次男も気に入った様子でご機嫌である。 それをみた長男が今度は僕もとねだってくる。 爪切りも髪の毛もパパ。 おかげさんで先週の七五三は身綺麗に参ることができた。

石川合同稽古会開催

12月5日㈯に石川合同稽古会を開催します。 8月はコロナの影響でできなかったので今回でもうなんかいめでしょうか? 今回は一日だけの開催となりますが宿泊はできます。 場所はいつもの湯涌創作の森・研修等です。 時間は13時~20時までの三コマ行います。時間割は当日発表いたします。 講師陣は私、遠藤、角南さん、に加えて国立稽古場の佐藤 朋弥さんにおねがいしました。 三人目の講師佐藤さんは、身体と和語の関係性の研究について定評のある指導者です。 特に気韻発声法での和語は身体の奥深くにまで染み渡り、内側からの動き、働き、流れ等を上手く捉え、自然に纏まるところまでナビゲートしてくださる指導者の方です。 遠藤も度々お世話になっている先生です。 他に道具を用いての稽古が素晴らしく、初心者でも内観の集注世界の扱い方を学べるようになると思います。まだまだ蓋を開けてみないとなんとも言えないところもありますが、年末に向けてのとても佳き稽古会になると思います。 恒例の稽古を終えての湯涌温泉・食事会も引き続き開催いたしますので、参加される方、また宿泊希望の方も遠藤までご連絡のほどよろしくお願いいたします。

before after vol.8  茶室 たたみがえ&床下竹炭

イメージ
先日、京都に竹炭を取りに行き、n君に手伝ってもらった。 本当にありがたい。おかげで電気工事の日程に合わせてすべて床下に引くことができた。 またまたモグラに変身である。写真を撮り忘れてしまった。  おかげで茶室に畳がはいった。 朝早くから畳屋の親子がわざわざ引きに来て下さる。 そして水平を見ながらそれぞれの位置をあわせていく。 息子さんはまだ25歳。手伝いだしてから1年目とか。 なかなか今のご時世、畳なんか見たことない世代もいるだろうが、どんなことはあれ家業を継ぐのはすばらしい。 表がえした畳はほんとにいい匂い。 変えてよかった。 これでやっと暖房器具を設置することができる。 延長部材が届いてからの着工となるので、それまでは壁を塗る準備と玄関周りでも変えることにしよう。 壁の色は灰色にするか炭黒にするか迷いどころである。 なんとか11月中には仕上げたい。 まだまだやることが多い。

冬支度その二

イメージ
段々と冷え込んできた。 道場の周りも少しずつ紅葉し始めてきた。 季節はふゆを迎えつつある。 この辺は山なのでとても寒そうだ。 特に廊下、縁側が寒いので毛氈を引いてみることにした。 厚さは2mmを二枚重ねにすると大分まし。 しかし、上を歩いていると記事がよってきたりするので、ミシンで縫う必要があるかもしれない。 色々と使いながら改良が必要なようだ。 いっそ縁側は畳を引いてその上に毛氈でもいいかもしれないな。 なんだか高級感が出たようだ。 暖かいしこれで当分は大丈夫だろう。