「毎日の過ごし方について」その2

整体における妊娠と出産その5



「母胎と胎児への愉気」



母胎への愉気のポイントは、まず後頭部です。それから首にも愉気をします。後頭部から首にかけては、腰の力と関係するところで、安産するための愉気の急所です。それから、腰です。お臍の後ろあたりに手を当てて愉気します。また、リンパの流れを良くする意味で、わきの下と内股も大切です。
それから、出産のときに息切れしないように胸椎4番(出産後、母乳の出がよくなる)。これは心臓の急所。あとは、胸椎10番。これは腎臓の急所。妊娠中は二人分の排泄をしなければいけないので、腎臓が活躍するのです。ご主人や家族の人やできる人に、なるべく毎日愉気してもらうことをおすすめします。
 
妊娠初期は、母胎の変動が激しいので、母体を中心に愉気をします。胎児の頭がはっきりし出したら、愉気の中心を胎児に移していきます。胎児に対する愉気は、お臍を中心におこないます。だんだん大きくなってきたら、少し下、胎児の頭の位置に愉気します。

妊娠中期に入ると、胎動が始まります。この頃からは、特に胎児への話しかけが大切になってきます。手を当てて愉気をしながら話しかけるのが良いでしょう。

妊娠中に一番、警戒する時期は3ヶ月目と7ヶ月目といわれております。整体では12週を超えて、はじめて赤ちゃんがお母さんのベッドに無事着床したとみなします。ですからそれまでの期間を注意深く観察します。

7ヶ月目が第二に警戒する時期ですが、この時期に激しく怒ったりイライラしたり、あるいは落ち込んだりブルーになったり感情の起伏が激しいと、未熟児の原因になったり、あかちゃんがお腹の中でへその緒を首にまきつけたりと逆子の原因になったりします。なるべく円満に過ごせるよう周りの協力も必要な時期です
ので夫婦喧嘩や言い争いは控えましょう。


「散歩は毎日」


妊娠中の散歩は、連れはいりません。一人で歩くのが一番望ましい形です。この場合の散歩は、母親がお腹の赤ちゃんのために時間をとってあげるということで、胎児に対する愉気なのです。
散歩にはいろいろ効用があります。お腹が大きくなりすぎることもふせげますし、妊婦の腰が弱くなるのもふせげます。これは、安産へつながる大事なことです。

また、妊婦の中には歩かないでいたために、転びやすくなる人が意外に多いのです。転んだり打撲をしたりすることは、冷えの問題と同時に妊婦には重大な問題です。毎日の散歩は、妊娠・出産に関する多くの問題を解決します。

だんだんにお腹が大きくなってきたら、散歩にも少し工夫が必要になってきます。ただ歩くだけではなく、たまに10歩か20歩、大股で歩くということを入れます。そして、また普通に歩く。これを繰り返します。
ただ歩くことだけだと、慣れてしまって運動の効果が無くなってしまうのです。また、逆に歩きすぎにも気づかなくなってしまいます。たまに大股で歩くということを入れることで、運動不足も運動過剰も調整がきくのです。
また、便秘がちのときは、左足だけ大股で10歩~20歩、歩くようにすると解消します。



「お産の武勇伝は話半分に聞く」



お産の先輩方の多くは、「お産は大変だった」といいます。「痛くて死ぬかと思った」とか、「体がバラバラになるかと思った」などという人もいます。

しかし、これらの言葉をまともに受け止めていては大変です。そういう言葉の中には、「私は苦労したのよ」といいたい気持ち、「私は大変なことに耐えたのよ」ということをアピールしたい気持ちがあるので、どうしても大げさにいうものなのです。
その中には、ご主人や周囲の人に対する「大変だったんだから、大切に扱ってちょうだい」という気持ちや、「そんなに軽く見られては損だ」と思う気持ちがあるものです。つまり、自分のお産に「苦痛に耐えた」という付加価値を付けたくなるのが人情なのです。

また、「お産のときは、それはとっても痛いのよ」という人の中には、意識してではなくても「ちょっと脅かしてやろう」といういじわるな気持ちが働く人もあるのです。特に、最近お産をしたばかりの人ほどその傾向がありますから、そういう話は「話半分」に聞いて調度良いと思います。

よっぽど捻れている人で無い限り、無事に赤ちゃんを出産していますよ。

※文中に記された愉気のポイントは客観法で記していますので、ご自分で行気する場合はここがいいということです。

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