before after vol.12 茶室

 さて、今回は茶室の壁塗りである。

結局、壁の色は色々とサンプルを取り寄せ、diyパレットさんから購入。

ヒノキチオール配合天然素材の珪藻土を注文。色はカーボンブラックとあるが炭黒色である。今回は小手仕上げの練済みのものを注文したので攪拌機の出番は無し。

60キロ入るかなと思ったが様子を見て、40キロ分を注文。

塗ってみたらそれで充分であった。

仕事の合間に養生をして塗る準備は万端。

どういう風にすればいいのか最早手慣れたもんである。






設備屋さんにffファンヒータの取り付けをお願いしたが、延長部品が必要でそれが届くのにしばらく時間がかかるので、壁に穴をあけてもらいその間に壁を全て仕上げることにした。
床の間は後回しで、色々迷って紺色系に色を変えようとしたが、このまま炭黒で生けそうである。

最初は天井周りから仕上げて様子を見てから床に近い方を塗ることにして、脚立を用意して準備に取り掛かる。日中は予約があってできないので、仕事が終わり夕方6時頃から取り掛かる。
先ずは手前の部屋から仕上げることにして、次の日に奥の部屋を。
トータルで6時間ほどかかったろうか。



一日たってもまだ乾いていない。
塗り方も大分工夫され、下面と左面から塗り、逆手ですくいあげ、小手の先端を上に右面に乗るようにして隅から抑え、下から左面に到達したらあとは左から流して上に伸ばしていく、そして色むらと厚みを揃えるために左から右、右から左に水平に流して揃えることにした。そうして下から上に塗り上げていって右面と上面を順手ですくいあげ隅を抑え、今度は上面から垂直におろしていけば色むらと厚みはそろう。



特に脚立に上っての作業がしんどい。肩を頭より高くあげないといけないので、予想以上にきつい、途中、何度も休憩を入れての作業となり、肩が痛い。
色が濃いから一度塗りで済むのが幸いだ。
コーキング作業で隙間を埋めてる時もおもったが動法でないとできなかったであろう。
身体ができてくると、道具が身体の扱い方を教えてくれる。
つまり、道具と感応できていれば自然と動法が出てくるわけだ。

とにかくこの一週間は身体はバキバキ。よく身体をつかった。
毎日へとへとになりながら帰路についた。

そして、完成したのがこちら





なんということでしょう

なんてナレーションが聞こえてきそうだ。

ffファンヒータも無事設置完了。

高級感もでてかなりいい仕上がりになったんではないだろうかと思う。

これをみた左官屋にスカウトされたぐらいだ。

これで身体ができていればなんでもできるようになる、という一つの証明にはなったと思う。やはり動法ありきだ。

余談だが、このffファンヒータかなりあったかい。

あとは細かいところの調整と二つの床の間と水屋だけだが、来週中には仕上がるだろう。

なんとか11月中には終わりそうだ。

お披露目は今年中でもいいが、稽古場使用としては来年からにしようと思っている。

毎年1月の稽古始は書初めから始めているので、それに重ねて筆動法を稽古始に持ってこようと思う。

皆様、もう少しお待ちください。愉しみですね。

近日中に床の間のafterもアップしておきます。









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