水中動法と古式泳法
日々の忙しさに飲み込まれ、書くことを忘れていたが、東京操法講座の後にすごく面白い大収穫な事があった。
東京出張が新幹線を止め、車で行くようになり、行き帰りに温泉によることもあって、あれだけしんどかった東京出張が快適に代わった。
宿も石神井稽古場にお邪魔させて頂いているので、ずっと稽古の集注を保つ事ができているので、ただただ回りには感謝しかなく、超快適に旅行気分も味わえている。
今回は操法講座終わりにもう一泊して次の日はプールに行くことになっていた。
石神井稽古場のHさんは金づちで古式泳法をやりだしてから泳げるようになったらしいし、名古屋のFさんも違う古式泳法を稽古しているらしく、前回の東京で話が盛り上がっていたのだ。
僕も母親から古式泳法の”のし”を見よう見まねで覚えていて、これのお陰で3回ほど離岸流に飲み込まれたときも助かることができた。しかし、母親は股関節が開かなく足の動きが自己流になっていてよくわからず、N君の足音の五月蝿さにも古式泳法は良さそうだと自然とプールに行くことになったのである。
東京出張三日目、前日に気韻発声でカラオケに行ったからか、スタートは午後から。
石神井のプールに向かう。
土曜日だからか家族連れがおおい。
僕は海に行ってもそうだが先ずは背面で浮く。ただひたすら浮く。
そればっかりをここ何年かやってきていて、馴れてきたら泳いでみる。
Fさんに型をとって支えてもらい、浮き身やHさんに細かいレクチャーをしてもらっていると少しずつ水の抵抗が無くなって行った。
それに比べるとバタフライやばた足、クロールは水の抵抗が大きく感じ波も立つからかだんだん息苦しくなってくるのには驚いた。
古式泳法は川用、海用とあるし、甲冑を着ながらの泳ぎ方だという説明に肌感覚で納得することができた。
こんなに感覚が違うんだ、と面白がりながら一通り泳いでそろそろ堪能したねーなんて話ながらいると、Fさんが水の中でまたぎをやってみようと提案されたので、それは面白そうと皆で取り組むことに。
やって見るが、何度やってみても頭まで沈むがそこから踏ん張れない。どうやっても浮いてしまう。今まで潜ろうとしていたのは手でこいで
いただけだと気づいてしまった。
これじゃあ操法でも沈み身に入っていない、浮き身でやっていることになるし、ただ手をこねているだけだ。
不味いなーと思い、色々技法を重ねるが沈めないこと数分、どうやら口角呼吸が関係ありそうだと思っていると、Hさんが同じことを呟くから笑ってしまった。
泳いでいるときに鼻に水が入らないためには自然と口角呼吸になることから、僕はこの呼吸は胎児の呼吸、つまり、誰もが腹の中にいるときに自然と修めていたのではないだろうか?と仮説をたてていたのだが、横でやってるHさんが同じことをいうもんだから笑ってしまったのだ。
さて、口角呼吸。
息を身体一杯に吸い込めば浮き身になるのは当たり前である、だから逆に息を吐いて身体の前後の厚みを潰していく。
なんとなくこれで行けそうだなと、何回か吐いているうちに集注が仙椎に移行したので、そこも厚みを出して吐ききっていると、自然と仙椎が膨らみ後傾してきた。
座るときでも仙椎は反りにして座ると会員さん達に教えてきていたので、これにちょっと驚いた。
仙椎後傾の成り行きに身を任せていたら急に垂直落下感が出てきたのでそれに任せると、なんと!易々とまたぎができる。
全然、浮くこと無く沈身に入れたのである。
これならば、と次は動画で見たベトナム海洋民族の水中歩行をやってみようと試して見るが、全然できてしまう。
ならば座法・臥法!できる!。
正座のまま水中に座る事が出来てなんならお辞儀もできてしまう。
臥法の腹這いも全然、余裕。
そして凄い静かだ。息を止めていても苦しくない。
これを皆にシェアすると指導者勢はもちろんN君でもできてしまう。
これは大収穫だ、と皆が大満足し、プールをあとにした。
これらの気づきはやはり整体稽古仲間だからだよね、身体の集注を稽古しているからだろうなと話し合い12月はなにをしようか?待ち遠しいね?なんて話ながら石神井をあとにする。
またまた実りある東京出張でした。
HさんFさんどうもありがとうございました。
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