before after vol.33 スピーカーの修理 JBL decade l36

 大分前にスピーカーの修理をしたのを忘れていた。


応接間に組んだステレオシステムのスピーカー。
下のスピーカーはダイアトーンの5wayのスピーカー。
今回修理したのは上の小さいJBLのスピーカーである。
ともに70年代の優れもの。かなり音質も佳く抜けも佳い。
が、JBLは低音がわれて歪んでいたので気になっていた。
別にダイアトーンがあるので修理は後回しでもよかったのだが、キャビネットを外してみるとウーハーのウレタンエッジがボロボロ。
中におしてみると擦れた音は聞こえないのでボイスコイル・コーン紙は共に大丈夫そうなので、ウレタンエッジだけを交換することに。


修理しやすいように本体からユニットを外す。


この銅線の接地部が固いのでパーツクリーナーを吹きかけマイナスドライバーをあて左右に動かすととれた。


コーン紙の周りのウレタンエッジをカッターで削り取る。


ひっくり返してカッターを当て削り取るように剥がしていく。
なかなか細かい作業。


劣化したガスケット部分もマイナスドライバーでガシガシと剥がしていく。


なかなかはがれないところは彫刻刀も使ってみた。


ウレタンエッジを裏からはめ込み、めくりながら木工用ボンドで固定。
その前にボイスコイルが当たらないようにセンターだしを行う。
この作業が一番難しい。接着した面は剥がれてこないように碁石を置いておいたが、
のちに洗濯バサミに交換。こちらの方がよかった。



とりあえず洗濯ばさみを買ってくる間は碁石に頑張ってもらう。


裏返してボイスコイルにあたってないか最終調整。


裏面が乾いたのち、
隙間が空いているといけないのでこちらからも接着剤で埋めていく。


裏面の隙間も細筆で接着していく。


隙間を全部埋める。


洗濯バサミが足りない部分は引き続き碁石を活用。


これで裏返して一晩おいておくことに。

後日ユニットをはめ込み音だしをしてみたがばっちり。
70年代の音質がよみがえった。

なんせ50年も前の代物なのでパーツを作っていないので、使えるパーツは再利用せていくのが普通らしい。
しかし、片方はうまくいったのだが、もう片方はセンターだしを失敗。
知り合いの修理やに頼んで事なきを得たが、次回はノウハウは分かったので大丈夫だろう。

これにLinnLP12プレーヤーをつないでレコードを聴いているが、低音のなりがすごくよく、やはりアナログとの相性はばっちりよい。

このレコードプレーヤもかなり繊細な代物なので、もし壊れたりすると直すだけでうん十万とかかるだろう。自分でできることは極力そうして大事に使っていきたいものだ。

追記

LINNレコードプレーヤーでステレオを組んだら、家に使っていないtechniquesのプレーヤーがしまい込んであるのを思い出した。
もう20年前のものだが処分に困っていたが引取先が決定。



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