第16回石川合同稽古会終了
第16回石川合同稽古会が終了しました。
参加された皆様どうもありがとうございました。
気がつけば16回目となるこの石川合同稽古会も初期の頃と比べ、参加者も様相も内容もだいぶ様変わりしている。
よりコンパクトに濃密に進行も内容も変化してきて、毎回、開催する前は心配事はつきないが終わってみると感無量な気持ちでいっぱいとなる。
普段の金沢稽古場と場所も人も違うからか、ここ湯涌創作の森でしかなし得ない、違う時間、空間、場の力が育ってきたのだと実感。
初期の頃は白山稽古会と組むことが多かったが最近は専ら覚張さんとのコラボ機会が多く、ましてや今回は気韻と筆のコラボで、参加者も半分が岐阜や名古屋からの県外組。しかも女性中心。
皆、僕より年配の方だが全然元気で行動力が素晴らしい。。
金沢稽古場の会員さん達も年配の女性が多く、いつも、この合同稽古の時は色々な準備や受付気ばたらきなどで助けてもらっているが、年齢も近いからか、この会合が素晴らしく圧巻。
考えてみれば男性三名ほどで後は全員女性。母親世代で一番若い人から見ると祖母世代に当たるかも知れない。
この世代間を超えて稽古できるのが、整体のおもしろいところだが本当に整体やってる年齢女性はなんであんなに元気でパワーがあるのか?
あの人達見てると、本当に40代なんてまだまだひよっこだし、70代でもまだ若いんじゃないかと思えてくるし、あれだけ色々な経験をされてきて、お孫さんもいて一般的には引退されててもいいだろうに自分の課題や問題点を稽古で浮き彫りにしていく姿勢はただ本当にリスペクト。
さて、前半は筆動法の基本動作まで終えて、覚張さんにバトンタッチし、気韻を用いて万葉集を読み、それを書くというところまでで二コマ。
それぞれが書き上げた作品を持って会場を移し、一階の板間に飾り付け、微調整していく。
ただ飾れば佳いというわけでなく異化感を消していく作業となり、出来上がった空間は確かに凄まじく気が通る、まるで動法盤の上に乗ってるかのような空間になった。
これでオープンセッションの空間は完成。
演奏者を迎えにいき、打合せを行う。
後半は参加者や稽古未経験の一般の方を巻き込んだオープンセッション。
どうなることやら?と心配事を他所に、生まれ出でた空間は、誰をも響かせ合う濃密な場と変化していき、図らずとも、感応以前、即興以前の感覚経験に繋がったのでとてもおもしろかった。
型通りの事や楽譜通りの演奏から離れ、ただ、その場で感じた身体の内側からの動きに応じ、楽器を奏で、また楽器の無いものは床を壁を、自らの聲を手足を楽器と化し、隣の人の拍子や動きや息に同調感応し、その間に楽譜を誕生させ、消失してまた違う人との動きに合わせ、また違う楽譜を奏で、また消失し、また違う音と響きを求め、自らの動きや音や居場所を変えて徘徊し続ける。
そして一人一人の見つけた楽器を演奏し終えて身体は動きを止め静けさが訪れていき、我々の即興はおしまいとなり、終演は自然と訪れた。
これを最初の始まりの音を参加者側から始める。次は今回招集された演奏者側から始めるの2パターン行い、後は全員の感想を聞いてこの実験稽古は幕を下ろしたのだった。
とてもおもしろく、気付きのある空間時間となりました。
またやりましょう。
その後は宿泊組と温泉会食と赴き、そこで普段はできない、これまdeepな話の数々を肴に楽しい時間はあっという間に過ぎ、湯涌創作の森に送り届けて解散となりました。
参加者の皆様、楽しかったですね。
どうもありがとうございました。
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