造化

長男が丸めたたい焼きの袋。

くしゃくしゃに丸めて捨てようとしたら、バラの花に見えて捨てれなくなったらしい。「パパ、僕は花を作ったよ。何の花に見える?」と。

バラ?それとも朝顔?。
何の変哲もないたい焼きが入っていた紙袋。くしゃくしゃと丸められた瞬間に何の花に見えるのか?と二人で見立てて遊んでいる。

不要物であったものは、今では少し美しさを持ち始め、ちょっと捨てづらいはにかんだものに変容する。

新しいおもちゃが手に入ったと長男の手はそれを優しく包んでいた。

子供は凄いな、といつも思う。
おもちゃがあるから遊びがあるからでなく“遊び“を作り出す。欲求の中に創造性があるのだ。

不要なもの、何でもないものから美を生み出す。自分を楽しませる物事に変える。

この瞬間に立ち会うたびに自然の造化とはこういう事を言うのではないか?といつも思うのだった。

コメント

このブログの人気の投稿

あたわりもの

before after vol.7 蜂の巣とコーキング

新年一月・二月の予定