新作野袴

 



新作野袴を作ったので投稿しようと思ってたんだった。

すっかり忘れていた。

今回の型紙はなんとダン先生考案。それに琉球紬を合わせて大阪のIさんに作って頂いた。

これは先日の石川合同稽古会でも合わせてみたが大変素晴らしいの一言。

これぞ和装の進化形といった感じである。

これと比べると以前の野袴も悪くなかったが、袴ズボンといった感じに思えてしまう。

整体稽古初心者の時に稽古着・袴を揃えようとヤフオクや近所の古着屋などたくさんみて回ったが巡り合うのは馬乗り袴に行灯袴ばかり。

野袴は稽古場オリジナルとわかり、制作するまでは馬乗り袴をはいていたし、今でもたまにはく。

馬乗り袴の裾を絞る形で野袴風にできないかと和裁士さんを訪ね回ったこともある。

今回の袴は丁度袴ズボンと馬乗り袴の中間な感じである。以前の形は真ん中は折が浅く外側は折が深く、ツータックズボンの和装版といった感じで、馬乗り袴は真ん中に行くほど折が重なり合うので内側に多く生地を使う。

だから仕立が複雑で和裁士とは別に袴士という職業があったことを知ったのは最近の事だ。

どうも和裁士というのは職業救済で内職を当てようと戦後くらいに急激に増えた職種なんではないだろうか?

詳しくはわからないので間違ってたらごめんなさい。

若い和裁士さんに現状の野袴を見せて金沢稽古場の袴を作ろうと躍起になっていたこともあったが、まず、型紙が作れないし、立体的に縫い合わせて作ってあることがどうも見抜けないようだった。

何本か作って貰ったが股が広がらず足裁きが死んでしまう。

それを指摘しても拘りが強いと思われてしまったので、なかなか前に進まなかった時もあるが、そもそも袴士でもない人にそれ以上の技術を求める事に無理があったかも。

と思っていたらwさんがあっという間に仕立てれるようになったので素晴らしい。

去年の石川合同稽古会では風呂敷縫い合わせた様なものをはいていた記憶があるが、それと比べると相当進化している。

袴士名乗ってもいいでしょう。

とにかく以前のツータック袴仕様が段々気になってきていて、外側の絞りやスリット膝当ての位置取りや裾の長さ絞りなどで各部位などを出す事で工夫してきていたが、やっと念願の馬乗り仕様となったのが嬉しい。

はいた感じでまだまだ改善点はあるが次回に期待しよう。

佳いものができて良かった。


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