before after vol72 改装工事中そのニ

 五日目は金曜日。

この日は夜間稽古のみにして、午前と日中は後始末の予定だったがぜんぜん予定通りに事は運ばない。

それにweb版稽古カレンダーは夜間稽古のみとなっているが紙面の稽古カレンダーは個別②③となっていたので混乱された方もいたようだ。

悪しからず。

さて、気を取り直して工事の続きを行う。

基礎が一つ足りなかったので、束石を買ってきた。


まずこれをドスンドスンと振り下ろし転圧を行う。
狭い床下でしゃがみながらの作業はこたえる。

無事転圧できたので下地にパーライトモルタルを作って打設し、束石を固定。
水平器でレベルを見ながら高いところをゴムハンマーで叩き調整して水平をとる。
1日乾かしてプラ束をグリグリ回して基礎補強完了。


この日は後はひたすら床面レベル出しの計算に追われる。

廊下側から縁側左に向かって傾いているので、その差3センチ位。大体の間をとると1.4センチこれに畳厚さ3.0断熱材3.0温水パネルメッシュ1.5計7.5cmを足して8.9cm。

これで床面高さを仮として、ここから各根太の高さを曲尺とレーザー水平器で68か所を計測して表にまとめると、大体の高さが割り出せたので、低いところは余っている根田材を切断して1mm~25mmまでのスペーサーを作る。





高いところは逆に根田ののる大引の方を鉋で削ることにした。
こちらも1mm~12mmとバラバラに削ることになる。

削りは明日にしてひたすらスペーサーを作りおえるとなんとかお昼までに終了。

昼食をとりに出るとビーッビーッとそこら中で携帯がやかましい。

地震だ。標識がグワングワンと揺れている。

胸椎四番と八番を確認してなんともないのでそのまま車をかっ飛ばして走行。

その後も揺れたみたいだし、色々な方から安否確認を頂いたがぜんぜん大丈夫です。

その日はそのまま夜間稽古。
入り口が使えないので茶室玄関から入ってもらう。

稽古終わりかけに携帯確認すると、また色々な方から安否確認が入っている。

心配をおかけしました。
と、返信し留守録を確認するとD先生からも安否確認。
急いで折り返し、安否確認をお知らせする。

夜分の連絡でどうもすいません。


六日目
いよいよGWも終わりかけ。
明日からは通常業務。

とりあえず和室をやっつけようと、昨日作ったスペーサーを用いて縁側から根田をはっていく。
高いところは鉋で削り、水平が出たらビスで止めていく。


あっっというまに17本張り付け完了。
後はこの間にひっぺがした断熱材を加工して入れていかなければなのだが、少しずつやることにして、30mmの断熱材(元温水パネル)を引いて強度をみようと乗ってみた。

割れてるところもあるので、そこはやはりのるとこわい。
なんらかの補強が必要。


そのまま畳をのせてみると強度はぜんぜん大丈夫。
床が平らになって沈みもしないのですごく気持ちがよい。
床面からは計算通り10~15mm低くなっている。この隙間に温水管が入るからレベル出しは大成功だ。

なんとか無事に終わってよかった。
考えることはまだ山ほどあるがとりあえず明日からの通常業務に戻れそうだ。

慣れない計算を山ほどしたからか頭が痛い。

いや~怒涛の六日間でした。



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