表と裏

京都三日間を終え、いつもの友人宅で一服ごちそうになる機会があった。訪ねるのは半年ぶりだがいつも行くとコーヒーを煎れてくれる。
それが今回は抹茶に変わったわけだ。
自己流だが旨い。器は二つあってこちらは馴染むがこちらは馴染まない、ともう一つの茶碗を出してくる。触れてみるとなるほど、先ほどの器とは集注が違う。
一つ目が表の身体なら二つ目は裏の身体。
見えてくる風景が違う。
二つ目でたてるなら、手順を逆にした方がいいような気がする事を伝え、右なら左で。上から下なら下から上へ茶筅を振る
ようにする。
そして試して見ようと第二ラウンド。後ろ姿を見るとかたがっているので、腰を整え、それに手足がつくようにしながら茶筅を振ってもらう。
いつもと違う感じらしくたてやすくなっったらしい。。
たてた抹茶を皆で試飲。
結構なお手前。
たてた本人が一番びっくりした様子。
こちらも器によって表と裏の身体が鮮明に見えたのが面白かった。こういう事から表千家、裏千家との違いがあるんだろうか?なんだか面白くなって来た。他の流派はどうなんだろうか?
家に帰りそういえば母親は宗和流のお茶を習っていたな、と聞いてみると、茶碗には夏茶碗、冬茶碗があることを教えてくれた。器の形の違いで使い分けるらしいが、
茶人たちは身体の見え方も含めて夏用、冬用と使い分けていたのかも知れないな、
私が感覚したのはコレだったのかも知れないな、と妙に納得。

勿論、それが本当かはわからない。

京都三日間の最後に稽古の種を頂きました。
さて、これをどのようにして咲かせようか?

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