尾骨の焼き塩

旧暦を迎え毎年恒例のこの時期の稽古と言えば尾骨の焼き塩と禁糖の時期だ。
稽古っぽくないのにこれほど明瞭に身体が変わったと実感できる稽古も珍しい。
稽古というより調整法なのだろうな。
塩500グラムを二回に分けて焼く。
塩は焼いているとどんどん縮み、体積は半分以下に。そこから残り半分を足す。きつね色になるまで。
火にかけて体積が減るのは水もそうだが、適温は緩むのに適温以上は引き締まり縮む。
それがなんとも不思議。この不思議さに清めとして塩を用いてきたのか。どうなんでしょう。

薪ストーブと焙烙でサラサラになるまで。

身体はすでに春を迎え、下頸から胸に集注が移る。
巷ではインフルエンザが大流行。咳が止まらない人や、嘔吐を繰り返す消化器系の風邪が流行っている。

身体の中の動きを見れば、左右動から前後動へ移り変わろうとしている。
そうやって春を迎える準備をしているわけだが、その移り変わりがスムースにいかないと少しややこしくなる。人が風邪を引くのは大抵そんな時で、
インフルエンザや季節の風邪が流行るときは、地域の一部から発生するのではなく、いきなり全国に同時多発的に起こる。
ウイルスがどうこうというより身体の変動が季節の変動とずれて、その微調整に風邪などをひく。と、考える方が自然だ。こんな時は嘔吐が多い。
面白いものだ。

我が家でも京都稽古会出張の前日に息子が嘔吐、身体の後始末をして京都にでかけたものの、その風邪は妻にも飛び火。
こういう傾向はやはり寂しさの不安からだろう。
帰宅してから二人の焦点を確認するとちゃんと前後系におちついているものの、腰椎5番にあるから息子は一安心だが、妻の容体は少し心配。
骨盤が開きすぎている。だいぶくたびれたようだ。
予定日まではあとひと月ほどあるし、少し早い
骨盤を絞めて、身体の捻じれを治めて少し様子を見ることにする。
少し不安は晴れたようだ。

この調子だと今年の禁糖は少し難しい。
腹部の観察点を見るともうすでに禁糖開始なのだが、すこしずつ抜いていって子供が生まれてからにしようか。
この調子だと二月の稽古もお休みした方がいいかもしれないな。
不安は皆で乗り越えるに限る。
それまでは身体をどんどん変えていく事にしよう。





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