着物を洗うときは

着物を洗うときはいつも水洗い。

正方形に折り畳んでたらいに入れてグイグイ・ぐるぐると押し洗う。
これは稽古仲間の呉服屋さんに教えてもらったやり方だが、冬場は流石にきつい。

水に手を入れてしばらくすると芯まで冷気が通り、なんとも言えないワナワナ感でものの数秒で手は真っ赤。ジーンとしてしばらく動かない。

それを通り越してしばらくすると芯からグングンと熱くなって来る何とも言えない充実感がある。

冬、雪道を長い時間歩いていると足の裏からそうなってくる。

この感覚がわからない若い人も多いかも知れないが、雪国だから味わえた事だが、金沢はもう雪があまり降らない。

書の先生が子供の頃に妹の布おむつを、近くの用水で冬場に洗うときはいつもそんな感じでした。と共感を示して下さった、懐かしいですと。

貴方はこんな便利な時代になぜわざわざそんな苦労を背負われるの?と
少し奇特な面持ち。

まあ変人ですからね。なんでも体験・実感してみんとわからんのです。

しかし、最近は少しためらいがちだ。
単位の着物はまだいいが、合わせとなるとちょっと億劫。

何かいい方法がないもんか?と頭を悩ませていると、知り合いの絵本屋さんに灰の洗剤を紹介してもらう。
これを水で薄めて霧吹きにいれる。
これで洗剤の完成。


着物の洗い方はこの灰の洗剤スプレーをシュシュッと吹きかけるだけ。
汚れがひどいシミなどは之に30分ほど浸しておいてから水でぐるぐる押し洗い。

においも取れるので、当分これで行こうと思う。

これを裏表吹き掛けて1日おいておいて、羽織ってみるとなんだかサラッとしてすっきりするのだ。

なかなかいい感じである。



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