ノロとかロタとか

先週が始まってからなんだか体調が思わしくなった。
仕事を終えて、家族で風呂でも行こうといつもいく秘湯へ。
いつもどおり息子と入り、迷惑をかけたじい様たちにすいませんと上がったまではよかったが、待合室の畳部屋で横になったら動けない。
身体から力が抜けきあがれない。久しぶりにこんな感覚を味わう。

そんな時にも嫁さんと息子は全くの無視で、スタスタ先に行ってしまう。
「こんのやろー」と力を振り絞って何とか起きあがり後を追う。
運転手は当然、私。なんでだ?

家に帰ってからは布団に入り休むことにする。
「あらーホントに疲れてたのね?」だって。まあいいや。
身体を観察すると腰が張り付いて動いてない感じ。特に四番と五番の間がおかしい。
四番に力が集まりすぎて抜けてない感じ。
そういや腰痛で動けなくなり左足が動かなくなったのも大体この季節。
またこの時期がきたか?と先月の京都稽古会で教わった新しい調整の仕方を一通り試して、明日は稽古会だから丁度いいや、稽古で治すことにしようと先に休むことにする。

さて次の日は丁度いいことに稽古会。
色々試してみようと腰椎五本のそれぞれの動きに合わせて「書」を書くという相当ハードな稽古へと展開してしまう。
お陰様で昨日の強張りは消え、重みも取れて元気になった。

しかし、それから白い下痢は止まらない。四番系統が壊れると下痢の症状が出るので納得。
子供の場合なら大変な事態だがこちらは大人だ。
今後、子供の整体指導の時に役に立つかもしれないのでしっかり味わっておくことにする。

食べても食べても全部流れるので絶食することにする。
「白い下痢」でググってみるとロタとかノロウィルスの仕業とある。
去年もこんな目にあったときは午前中は下痢で午後から40近く熱が出たことを思い出した。
そういえば下腹部の奥の方に冷たい感覚がある。去年に比べれば今年は楽だ。

さて、こんなときはどの技法が有効かな?と色々試すことにする。
やっぱり自分の身体を実験台にするのが一番勉強になる。
それが会員さんの為の色々な調整技術や自分の身の整え方の教授に繋がるからだ。
自分の身体で試して有効な事は人の身を整えるのにも有効だ。自信にもつながる。

その奥底の冷たいの感覚にどうすれば到達できるか色々試していると、感覚がぐるぐると動いて体の中を駆け巡る。そして何週かしてると、目がとどまる処が決まってくる。
この流れを見ているうちは不安はない。安心な気持ちで充たされている。どんな病気の時もこの流れが見えないと不安かもしれない。特に我が子にそれが感じ取れない親の気持ちというのはこの不安に苛まれるのだろうと思う。

身体を見ていると頭の四番と左の化膿活点そして下腹とこの三点をぐるぐる彷徨い、そのうちその三点が腹の三点に納まっていく。

いつのまにか腹の冷たい感じは消えて、腹の中に波紋が広がり膨らんでいく。
その膨らみが天井まで膨れ上がり、それも突き破って空の星々と溶け合うような感覚が出てきた。
ああ、腹が気で充たされるとはこのことか?と理解したら目が開いた。
こんな話は整体稽古者界隈では当たり前のように転がっているが、生命力が腹を突き破って表に出てきた、なんだかそんな言葉が相応しい。

それから緩やかに白い下痢は止まっていった。結局二、三日で経過したこととなる。
子供と一緒に風呂も入ってみたが、移ることもなく何ともない様子。
今回の経験も今後にいきそうだ。終わってみれば、なんだこんな簡単な事で経過できるのか?といった感じだが、あれだけ子供の下痢の調整に悩まされたのは何だったのだろう?

今回も整体だけで乗り切れたのでした。
なんだかすごく元気になってオラオラ系になってしまったようだ。
これはこれで別の調整が必要なのかもしれない。

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