連座 その二

京都三日間を終えて予定していたことがなくなったので急遽
西陣稽古場で行われる「連座基礎」に申し込むことにした。
参加枠にはまだ余裕があったのでラッキーだった。

西陣稽古場は初めてだ。最近色々な稽古場に行くことが多い。
いろいろ勉強させられるている。
西陣稽古場の担当者はTさん。
なんだかとても静かな落ち着いた場所。
水面が清らかな波紋一つない朝焼けの湖。そんな情景を思い浮かべるような稽古場だった。
京都の町中は道が狭い、一方通行の道も多くやっぱり金沢に似てる。
ん?金沢が似てるのか?
そんな狭い路地裏にこんな静かな場があるとはだれも思いはしないだろう。

ほんとに稽古場によって空気が違う。と思えば通底している何かが共有されていたりもする。
誰かが稽古場スタンプラリーをすればどうか?と言っていたが気持ちはすごくわかる。
僕が独身者であったならそれに乗り出していたかもしれないが、その案は「回り稽古」として採用されることになったらしい。

とにかく連座は二回目、今回は参加者最多の15名、京間14畳?の空間に丁度の人数。
連座は4名一組で進むため、多人数を要する稽古だがこれだけ基本をわかりやすくしている稽古もないのかもしれない。

稽古を進めるにあたって何が難しいかと言えば、僕らの言う感覚や集注というものがいったい何を指しているのか?というところだろう。
一旦、その感覚を身につけてしまえば進化しかないわけだが、初心者にはなかなか内側に集注を向けるというところが分からないのかもしれない。
独りよがりになって思い込みだけ強くなっていってしまう人もいる。それだけ人は自分自身に目を向けたがらない。

連座という枠組みがそれをさせないようにできている。求められる動作は単純だし、常に二人以上の他者がいるし、一人ひとりの役割が決まっていて、どこに目を向けたらいいか決まっているから分、わかりやすいしおもしろい。
流れを追っていける目を養っていけば面白さと深みにどんどんはまっていけれるだろう。

以前、Sさんがブランクが空いて稽古の戻り方が分からない時に連座で復活できた、というようなことを仰っていたような気がするが、なるほどと頷けるのが連座だ。

まだ全然、概要しかわかっていないが取り入れたい稽古方法である。
A先生が地方ルールができると面白いと仰っていたらしいが、そうなってくるとさらに面白い。

金沢の地方ルールと言えば何が思いつくだろう?


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