体幹を使って書く

昨日は久しぶりの「書」の稽古。
ここ最近の題材は松尾芭蕉「奥の細道」から。

一句選んで細字の稽古。相方はそれに思いついた、七、七をつけるというもの。
まあーいわゆる連句というやつですな。
代わりばんこに相手が書いた句に、連句をつけていく。




昨日はそれに一つ、一つ縛りを入れていく。

例えば、手は封じる。
右手で筆を持たない、足を動かさないといった具合。

そうすることで体幹が動き出す。

と、ここまではいつも通りのやり方。

昨日はそこに動きを細やかに分解していく。

腰の骨、腰椎は五本ある。五本の動きを分解するなら
腰椎一番は上下動、
腰椎二番は左右動、
腰椎三番は捻転動、
腰椎四番は開閉動、
腰椎五番は前後動。

この五つの動きをかきだす文字に変換させていく。
つまり、縦線は上下動、横線は左右動で。払い、はねは捻転動作。
止めは開閉・拡散+収縮の動き。
そして、墨すりの動きは前後動作で行う。
一文字書くだけでも相当身体を使う。
一句書いたらもうへとへと。七、七つけたらもう勘弁してくださいってな感じ。

と、ここまでやってみて、そういえば少し習った居合はこの原理に沿った動きだったといまさらながら気づく。
そうか、だから昔の剣豪は書の達人でもあったのね。宮本武蔵とか山岡鉄舟とかと一人納得。
S先生、不詳の弟子ですいません。

しかし、こんなハードな稽古を4時間やってる東広島稽古場とか各稽古場は一体どうなってんだ。尊敬しますわ。

昨日の稽古はすごく気づきがあった面白い稽古だった。
しばらくこのネタ使えそう。

いやー動いた、動いた。すっきりしましたわい。









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