何処から?
この間、たまたまテレビをつけたらある音楽番組で女性アーティストのインタビューをやっていた。
デビュー秘話から話は始まり、ヒットした曲の裏話と続き、話はどうやって作曲をしているかの話になった。
作詞が先か、作曲が先かのどこにでもある話だと思っていたら、作詞が先の時はこんな感じ、作曲が先の時はこんな感じでしています。という感じで話は進み。
どういったときにインスピレーションを受けるか?の質問くらいから話は面白くなった。
その人は飛行機に乗っているときにメロディが降りてくるらしく、どうも空に集注を向けたときに曲が降りてくる事に気付いたらしく、簡単な録音機材を持ち歩く事にしたらしい。そして直ぐにその場で録音する事にしたらしい。
そうやってできた曲は身体が覚えていて、意識しないでも弾けるらしくライヴでも忘れる事はない。
ところがあるドラマの主題歌を頼まれたときは、映像を見せられ、この映像に尺はこれだけで作って欲しいと言われ、取りあえずスタジオに籠り何日かして作ることはできたが、その曲はヒットさえしたが、練習しないと忘れるそうだ。
作り込んだものほど忘れやすく、自然に即興的にできたものほど覚えているというのは人の持つ性質の本当に面白いところだ。
恥ずかしながら僕の拙い音楽経験にもそんな事があった。
作り込んだものと思いついたもの。
人為と自然。精神と身体。
馴染みが深いのはどちらだろう?
身体の調整でもそうなのだ。作りこんだ動きでは変らない。
自然に起こった動きに乗っかって調整していくと変わっていく。元に戻らない。
自分の身体を相手にしても、他者の身体を相手にしてもそうなのだ。なぜだか作り込んだものは飽きてしまうのだ。
こういった経験をしている話は作り手や芸術家や音楽家達からもよく聞く。
自然の力を呼び込むには型がいる。
いったい音楽や芸術や創造性を生み出す力は何処からやって来るのだろう?
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